お知らせ


2011年6月27日月曜日

<新入荷>べろ藍大鉢 ・ 鳳凰図八寸皿

皆さんこんにちは。
連休は、如何過ごされましたでしょうか?




雨も上がり、みずみずしさの残る西公園の足元に、露草の花を発見しました。

















英語では「Dayflower」(その日の花・その日のうちにしぼむ花)、というそうです。
その名の通り朝に開いた花びらは、昼過ぎにはもう顔を閉じてしまいます。
小さな花ですが、遠くからでも目を引くこの青色に、夏の訪れを感じます。









あと、今朝は何故か鳩の姿を多く見かけました。
(近付いても全く逃げる様子無く・・・人馴れしてますねぇ)


今週末より7月、なにやらあっという間です。
じめじめした気候が続きますが、梅雨の趣を感じられるのもあとわずか、と思うと名残惜しい気もするような。



さて、本日の商品紹介です。
夏場にお勧めの、鉢物をまずは二点ご紹介いたします。




・ベロ藍 花散らし図鉢 
(明治前期 径約23,5cm 高約8cm ・ 8,500円)
※完売しました

新入荷より、こちらは数種類の小花が賑やかに描かれた、とても可愛らしい絵柄です。
ずっしりとした存在感。厚作りですのでテーブルの上でも安定感あり。
夏場には冷たいおうどんや御素麺、冷菜など盛って頂くと素敵な器です。


側面から見ると縁反りになっています。
側面の絵柄は芦と雁と思われます。内側の細かな柄との違いも魅力的。



裏には墨で描かれた屋号があり。


さらっと描かれていますが特徴を捉えた雁と、葉の描き方なども上手です。















中央には桜、周囲は牡丹と、縁には梅。手編みのような線の模様は北欧の器を思わせます。
一点のみ、お早目にご利用くださいませ。

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・ベロ藍 葵に雀図鉢
(明治前期 径約24,5cm 高約11cm ・ 6,500円)
※完売しました


こちらは一回り大きな大鉢です。中央で別れた画面の半身には葵、半身には雀が描かれております。
丸みのある安定した形で、容量もたっぷりございます。





側面は雲の捩じれたような模様、大柄で綺麗なデザインです。


















柔らかく伸びた蔦と一輪の葵、ころころっとした雀が可愛らしい、素敵な器です。






この他にもベロ藍の鉢物は下の写真にあるように多数ご用意がございます。
気になる方は是非チェックしてみて下さいね。

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・桃図 染付湯呑 
(江戸幕末 径約8cm 高約6cm ・ 1客2500円)
※完売しました

染付の手描きで、中国の吉祥柄である桃の絵が描かれたお湯呑です。
手触りよく、丸みのある形が大変使いやすい為、お勧めです。

並んだ桃がなんとも和みます。
手慣れた筆致の葉の絵柄もシンプルで魅力的です。
不老不死を現す桃。形も可愛らしく人気の絵柄です。
口縁も薄く、お酒などの器にもぴったりです。
向付にして頂いても良いですね。 


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・染付 花唐草に鳳凰図六寸皿 五枚組
(江戸後期 径約17,5cm ・ 22,000円)
※完売しました

セットの染付皿が入りました。
使いやすい六寸(約18cm)大で、江戸後期のものとは思えないような、洋風でモダンな絵柄です。
薄作りで、縁はなめらかな輪花になっております。
藍の色も涼しげで、これからの夏の日々に使いたくなる器ではないでしょうか。




花唐草やたこ唐草とはまた違った、蔦のような唐草です。















見込みには、一羽の鳳凰が。
鳳凰、といえば共に描かれるのは、彼の止まり木とされる「桐の花」 ですが、この器に関しては花と唐草と共に描かれており、知る人にはちょっと珍しく感じるかもしれませんね。


・・・調べたところ鳳凰は「霊水を吞み、竹の実を食べ、梧桐(アオギリ)にしか止まらない」、と書かれてありました。 
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最後はたこ唐草の器です。


・染付たこ唐草なます皿
(江戸後期 径約15cm 高約3,3cm ・ 3,800円)




人気のたこ唐草の器です。こちらは江戸後期、約200年前の器となります。
ちょっとぼってりとした、浅めのなます皿ですので、様々なお料理に使って頂けると思います。
夏場は冷奴など盛ってみてはいかがでしょうか?



裏の側面はシンプルな唐草繋ぎの紋様です。


人気の絵柄であるたこ唐草紋様ですが、時代による描き方の変化が特徴的で、こちらの江戸後期のものは、すこしぼってりとした足に、大きな渦の中に枝分かれした唐草が描かれております。


江戸中期のものに比べると描き込みは劣るのですが、素朴な筆使いと、蛸の脚らしい丸みある唐草は可愛らしく、またそれが味わいある良い絵柄となっております。


本日のご紹介でした。
次回は6月30日(木)となります。お楽しみに!

2011年6月23日木曜日

<新入荷>ガラス器色々 ・ 鶉図染付皿 ・ 地球儀印判小皿

昨日は夏至でしたね。
東京都心は連日猛暑日が続いております。


この日差しのお陰で日中はとても明るく、店内は照明を少なくして営業ができています。
微力ながらも、節電を心がける日々です。

これからの夏にお勧めな、ガラス器がたくさん並んできました。
器で、見た目からの涼しさを感じてみてはいかがでしょうか?



入口入って右のガラス器のコーナーです。
氷コップに、小鉢、コップにコースター等々並んでおります。



昭和戦前の氷コップ色々。
足(ステム)の部分が曲がっていたり、気泡が入っていたりといびつさも愛らしい。
手前の緑のコップは2客入りました。※完売しました
当時のガラス器の緑の発色は、鉄発色とウラン発色とありまして、こちらは鉄発色のものですので、お値段は1,500円とお手頃です。
(ブラックライトを使うと発光するウランガラス器は、コレクターも多く値段が高くなります。)



こちらは、大正~昭和戦前のカットガラスのコップです。
カットガラスの器もコレクターが多い人気のアイテムですね。
当店では青、紫、赤など入荷しております。
本日の入荷の紫は、絵柄が数種類、客数はそれぞれ少なめです。
高さは9cm~10cm程。各2,800円。※完売しました

染付の商品もご紹介です。
かわいらしい鶉(うずら)の器が入りました。


・鶉図 染付七・五寸皿
(江戸幕末 径約22,5cm 7,800円)
※完売しました

幕末の染付皿で、鶉の図柄の可愛らしいお皿です。
田んぼのあぜ道にぽかんと佇む一羽の鶉、秋のほのぼのしたのどかな情景ですね。


高台には目あとがございます。裏の絵付けはシンプルな菱紋。


鶉の近景です。鶉の名前の由来である、「うずくまる」姿がなんとも和みます。

鶉は平安時代の歌にも登場するようですが、この器の作られた江戸期では、武士の間で鶉を飼い、鳴き声を競わせる「鶉合わせ」なる遊びがあったようです。


2枚のみですので、お早目にご利用くださいませ。

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お次は、5客組の器です。



・ネジ紋に蝶図 染付五寸皿 
(江戸後期 径約16cm 高約2,5cm 5客組 22,000円)
※完売しました

涼しげなネジ紋に、見込みには蝶が描かれた、モダンなデザインの染付皿です。
五寸皿と表記しておりますが、径は約16cmと少し大き目ですので、使用頻度の高い大きさの器だと思います。


向かい合う3羽の蝶。中央にあるのは宝珠かなにかでしょうか。満ちかけの月にも見えます。
シンプルですが目を引く絵付けですね。


裏の紋様も繊細で綺麗です。
薄作りで、手触りも良く、お手に取って頂きたい一品です。
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・扇図 色絵鉢(中)
(明治前期 径約21cm 高約8cm ・ 4,500円)
※完売しました

有田焼の色絵鉢です。
瑠璃の青に金彩が上品に入っており、色絵の派手やかさも持ちつつも、染付の器とも合わせやすい器となっております。 

輪花の縁も可愛らしい。
御素麺やおうどんなど、夏場のお料理も映える器です。


側面はしっかりしたたこ唐草文様。厚みのあるどっしりした高台です。




見込みには扇、窓絵には山水と松図が。
金彩の擦れもなく状態のよい色絵です。こちらの器は、大きさ違いがもう一客ございます。


左・・・色絵鉢(大)
(明治前期 径約23cm 高約9cm ・ 4,500円)※完売しました
一回り大きなサイズですが、お値段は中と同じです。
本来は三つ組だったのでしょう。
三つ揃いの完品ですとお値段もう少し高くなりますので、お買得の二点となっております。



重ねると、このようになります。
揃いで買われてみてもよいですね。
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・地球儀図 印判小皿
(明治後期~大正 径約11cm 高約2cm ・ 1,300円)
※完売しました

最後に、珍しい絵柄の印判小皿です。
緑の銅印判で、見込み全体に地球儀が描かれています。
(ですが・・・どうやら正しい大陸図ではないようです。)

これは、周囲には日の旗とイギリスのユニオンジャックが描かれてあることから、「日英同盟」を表した印判小皿で、当時の情勢が伺える人気の絵柄です。




地球儀の上下にも日の旗とユニオンジャックが形象されたものがありますね。
世界地図部分は、どこかの地域なのでしょうか?判別がつきませんでした。


この「日英同盟」印判小皿は、ほかにもパターンがあるようで、地球儀部分に日本とイギリスの大陸だけを描いたものは有名なようです。
(この世界地図のパターンは、ちょっと珍しいかも?)
興味の有る方は是非お手に取って見て下さいね。

本日のご紹介でした。
熱中症など、これからの時期はお気を付け下さいね。
水分と栄養をとって、夏場に備えましょう。

次回更新は、6月27日(月)、今月最後の更新です。お楽しみに♪

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