お知らせ


2011年8月29日月曜日

<新入荷>鯉図染付大皿 姫だるま図印判小皿 プレスガラス小皿

今月最後の更新となりました。
皆様、暑い日が続きますが、元気で過ごされていますでしょうか?


8月最後の連休が終わり、本日月曜日の中道通りの様子です。
脇の電線には、来月の商店街の祭りに向けて、提灯が飾られました。 

思えば、一年前の今頃に、お店はオープンに向けて奮闘していたのですね・・・。
開店早々に、商店街のお祭りで公園が賑やかだったのを思い出します。




さて、新入荷の商品今週も多数入っております!


まずは、コレクターの方にもおすすめの鯉の図柄です。



・鯉図 染付尺皿 6,500円 
(江戸幕末 径約31cm)
※完売しました

大きく飛沫をあげて飛ぶ、鯉が全面に描かれた染付皿です。
尺皿ですので、飾り用にも、普段使いもできる手頃な大きさ。

濃い藍の色が涼しげです。

勢いある表情です。飛沫の表現もドットのようでなんだか可愛らしいですね。
















もう一客のほうと並べてみました。
絵柄のバランスに大きさが一枚づつ異なります。
























こちらの鯉の方が大きめで、胴体が若干太いです。
頬のあたりにすこしふりものがございます。














高台にも、こちらには屋号が描かれていました。




鯉図お探しの方には必見の、味わいある器です。
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珍しい絵柄の印判小皿です。

 ・姫だるま図 印判小皿 800円※完売しました
(明治後期~大正 径約11cm 高約2,2cm)


青と緑の二色刷りの印判小皿で、ころころっとした姫だるまがあわせて5体、描かれています。


「姫だるま」というと、現在は愛媛県で作られる女性の形をしただるまで、「子供が遊ぶと健やかに育ち、病人が飾ると起き上がりが早くなるという信仰にまつわる玩具」とありましたが、言われは多々あるようです・・・。


何やら、遊んでいる様子のだるまたちなのですが・・・
右にある銘、「一力亭」と読めます。これはもしかしたら、京都の四条通花見小路にある祇園一力亭(ぎおんいちりきてい)のことかもしれません。
その一力茶屋は、江戸の中期に祇園が花街へと変貌してゆくときに忠臣蔵でおなじみの大石内蔵助が利用していたことで有名になった所だそうです。

そうすると、このだるまたちの絵柄は、お座敷遊びの様子に見えてきます。




笑う姫だるまにまじり、一体だけ目隠しのようなものをしているだるまがいます。
このだるまはお座敷遊びに興じるお客様ではないでしょうか。


資料がないので正確なものかはわかりませんが、なかなか珍しい印判小皿です。
小ぶりな手のひらサイズで、可愛らしい。
ぜひお手に取ってみて下さいね。


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夏場におすすめ、プレスガラスの小皿です。

・花唐草紋様 プレスガラス小皿 900円
(明治後期 径約10,5cm 厚み約0,3cm)
※完売しました
人気のプレスガラスの小皿です。厚みのあるぽってりしたガラスは、和骨董好きにはたまらない手作りさがありますね。





多少の縁のがたつきがございます。
また、表面の皺のような模様はヒビではなく、プレスの型で製法する際にできるガラスの皺です。

コースターに、薬味皿に、お菓子皿に、夏の食卓を彩ってくれそうです。














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・葵型 色絵変形皿 五客組 12,000円
(明治前期 横約15,2cm 縦約14cm 高約3cm)
 ※完売しました

こちらは、形の珍しい色絵皿です。
葵の葉の形(もしくは桃でしょうか?)で、ピンクと水色と茶色・・・という可愛らしい配色で、
チョコレートケーキや、餡子の和菓子などのデザートに合いそうです。





このよく見る絵柄は中国の陰陽の紋様ですが、正式名称は陰陽勾玉巴(いんようまがたま)という
巴紋の一種です。

















三つ並べて花のように使ってみても。


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面白い、5客揃いの鉢も入荷いたしました。



・ソテツに唐獅子図 色絵中鉢 五客組 22,000円
(明治前期 径約15,4cm 高約5,4cm)
※完売しました

沖縄の紅型(びんがた)のような鮮やかで花のある色絵です。
見込みにはソテツが描かれ、周囲にはカラフルな牡丹の花と、大きな鞠に獅子がいます。
麺類や汁物にも手頃な中鉢の五客組は、なかなか珍しく、しかもどれも状態も良いものですので大変おすすめな一品です。




躍動感ある描き方の牡丹です。見込みのソテツの木がさっぱりとしている分、周囲の華やかさが際立ちますね。














鞠の部分の細かな青海波も綺麗に描かれています。
そして、なんともおすすめは左下に構える獅子のお顔。


眉間にぐっと皺をよせ、どっかりと腰をすえる姿は器の中とはいえ圧巻です。


折角なので、五つの器のそれぞれ五匹をご紹介。







それぞれ愛嬌ある表情ですね~。
五匹目が大将でしょうか? かなり不敵な笑みを浮かべています。

一セットのみの販売です。
気になる方はお早目にどうぞ!




本日のご紹介でした。

まだまだ暑い日照りの日が続きますが、日中のご来店は、暑さに気をつけていらして下さいね。




次回更新は9月1日(木)です。
吉祥寺PukuPukuの一周年まであとわずか。
スタッフ一同頑張っていきますので、宜しくお願いいたします。

2011年8月25日木曜日

<新入荷>青磁線描き輪花鉢・染付七寸皿(五客組)


雨が降ったり、急に日がさしたりと慌ただしいお天気ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?


私も今朝は土砂降りの音で目が覚めてしまいました。中道通りも雨に濡れて、暑さにぐったりしていた植物たちは少し元気を取り戻しています。上はお店の外に出している植木です。オーナー曰く、どうやらアスパラガスの仲間だそうですが、白いかわいいお花をつけていました。


さて、今回も新入荷のものを含め、お品物の紹介を致します。


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・蔦と松竹梅図 染付七寸皿 五客組 19,000円 
(江戸幕末 径約20cm・高さ約2cm)
※完売しました
清々しい染付の七寸皿が5枚セットで入荷いたしました。
取り分け用に何かと便利な大きさです。絵柄もシンプルなので、色絵のもの・土ものとも相性が良く、何かと重宝です。


墨で描いたような呉須が魅力的で、白い肌を引き立てています。

裏に絵付けはなく、あっさりとした白です。2・3カ所ほど小さなふりものが見られます。

見込みはおなじみの松竹梅の文様です。ほかの器と比べて主役のような印象を受けます。
縁の絵柄のと間にできた、余白が良いですね。


二色使いをしているような、濃淡のはっきりしたダミ。描かれているツタは、繁殖力が旺盛なことや一度絡まると離れないことから、子孫繁栄・客商売にも縁起が良いとされ、江戸時代からよく用いられてきました。


普段使いはもちろん、来客時にも出番のありそうな器です。

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・青磁線描き輪花鉢 12,000円 
(江戸幕末 径約20cm・高さ約8cm)
※完売しました

お次は上品なお花の形をした鉢をご紹介します。
幕末のものらしい、バランスのとれた青磁のかかり具合と線描きが美しいです。


牡丹の花の意匠で、精緻な線描きがなされています。ふりものもなく、艶のある綺麗な肌をしています。

輪花の型にやわらかくかかった青磁。見事です。

裏は白地に梅の花の絵付けです。深さもしっかりあります。
お煮物などもたっぷり盛れますし、果物をのせても良し。食卓の中心となって、活躍してくれそうな器ですね。


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・椿と鳥図 染付蓋付き碗 1,300円 
(大正 径約13cm・高さ約9cm)
※完売しました

これからの食欲の秋におすすめな、蓋物のご紹介です。
蓋がお椀の外にかかっているので、ご飯用ではなく蒸し物などお料理に使われたものです。
ただ、お好みですので、「たっぷり食べたい!」方は是非ご飯に……。



椿のわきにたれ目の鳥が……鳩でしょうか。
鳥だけ輪郭が黒で描かれています。



蓋の絵付けも同じく椿と鳥です。
こちらですよ。 と言うかのように片羽根をあげた鳥さんが!
この蓋を開けたら、栗ごはんやきのこご飯が入っていてほしい……。


鳥の表情はユーモラスですが、椿の描写もなかなかです。
大正のものらしい、やわらかな曲線は見る人を和ませます。


裏側では、一羽のリボンのような蝶が飛んでいます。


濃淡で葉の陰影をざっくりと表現。モチーフは少ないですが、画面に変化を与え、飽きがこない仕上がりです。


すわりもよく、しっかりとしたつくりの蓋物。客数少なめの入荷ですので、気になる方はお早めにどうぞ。
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・桃図 銅印判小皿 600円 
(明治後期~大正 径約12.5cm・高さ約3cm)
※完売しました
最後は、ちょっと珍しい桃の絵柄の印判小皿を。
桃はちょうど今が旬ですね。果物屋さんだけでなく、駅前で桃の露店を見かけると、この季節が来たんだな~と思います。

 

全体的には、スタンダードな銅印判の小皿です。
鉄釉の縁取りも、見ていて安心する懐かしのデザイン。


銅版画!とうなってしまう、点描の陰影が面白いです。
見込みも桃の花です。


3月3日の桃の節句もありますが、桃は中国・日本で古来から邪気を祓う果実として親しまれてきました。虫除けとして枝を畑に挿す地域もあるそうです。
中国の黄河流域が原産で、西洋にはシルクロード、ペルシャ経由で伝えられ、英語のPeachも”ペルシャ”が語源となっています。


藍の色が濃い目の小皿、料理をひきたててくれますが、ここはやはりよく冷えた桃をのせたいですね!缶詰の黄色い桃もよく映えそうです。

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 以上、お品物のご紹介でした。


西公園のイロハカエデはすっかり緑も濃くなり、先のほうは少し紅くなっています。夕方になると草むらから虫の声が聞こえるようにもなりました。
次回のブログ更新は29日、月曜を予定しております。とうとう今月最後の回です。また新入荷のものなどご紹介できれば、と思っております。どうぞお楽しみに。

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