お知らせ


2011年10月14日金曜日

<新入荷>染付牡丹図七寸皿五客組・色絵三方に鳥図大なます皿・染付線描き牡丹図蓋付き碗


皆さまこんにちは。穏やかな気候が続いていますが、いかがお過ごしですか?
一昨日は満月で、月明かりで本が読めそうなくらいでしたね。
すっかり秋本番という感じで、向かいの西公園ではもみじの先がほんのり紅くなっていました。

さて、今回も新しく入荷しましたお品物のご紹介です。
そろそろクリスマスや年末年始の準備をお考えの頃では、と思います。大勢で囲む食卓に華を添えてくれそうな器を多数入荷いたしました!

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・色絵 三方に鳥図大なます皿 3,800円
(明治前期) 径約17cm・高さ約6cm※完売しました


まずは色絵の大なますのご紹介です。
余白が活かされた、美しい絵付けです。


こってりした金彩部分と、デザイン化された赤絵のお花。
個性的な絵付けです。


裏側は赤と青の唐草文。少しですが金も使われています。


 エキゾチックなお花です。両脇の金のこってり感とほどよいバランス。


竹に囲まれてこちらに鳥が飛んできます。
竹、ということは雀でしょうか?


こちらは松に鶴ですね。現実ではありえない松と鶴の比率が器ならではの絵柄。


梅に鶯……。なんだか鳩のような鶯ですが。
左下のエメラルドグリーンがとてもきれいな色です。


縁もややすれはありますが、金彩が残っています。


赤と金にアクセントとして緑。
クリスマスカラーのような取り合わせです。意外にも洋食器との相性も良いので、ビーフシチューをよそってみても。スープ皿としても重宝します。


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・染付 牡丹図七寸皿 五客組 18,000円
(江戸後期) 径約20.5cm・高さ約3.5cm
※完売しました

白地がお料理を引き立てる、染付のお皿をご紹介します。
何かと便利な大きさの七寸皿です。


江戸期の染付らしい、繊細な呉須の濃淡が映えます。


岩間に咲く牡丹の絵付け。
やわらかな輪花の縁も華やかさを添えます。


裏面には絵付けがありません。
高台に読めない漢字の銘が入っています。


線描きで牡丹の花びらの陰影や、葉の葉脈が細かくなされています。


縁取りにくっきりと鉄釉が。白磁の肌の色を引き立てますね。
牡丹の下に見える握りこぶし状のものは「太湖石(たいこせき)」です。
中国の太湖という湖のまわりによく見られる石で、成分上真ん中に穴が開くのだとか。


白磁の肌にあわせてやさしく呉須がのっているのがよくわかります。


鯛など白身のお魚を焼いたのや、おせちを取り分けても。白地を活かしてオードブルをちょんちょんとのせても見栄えが良さそうです。
染付の華やかな絵柄のものをお探しの方、おすすめです。

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・染付 たこ唐草文なます皿 五客組 19,000円
(江戸後期) 径約14.5cm・高さ約4cm
※五客組は完売しました
※バラ一客3800円は在庫あり


これからの季節に重宝するなます皿のご紹介です。
定番のたこ唐草は、いつ見ても飽きがきません。

 やや黒に近い呉須です。見込みまわりの白地がきれいです。


六方を分けるように渦巻くたこ唐草。
動きも感じさせる構成です。


時代は江戸後期としましたが、絵付けや器の形から、江戸中期の後半ではないかと思います。立派な古伊万里です。


広めの高台。安定感のあるなます皿です。


外側の唐草ものびやか。


器の形、絵付けも「円」を感じさせます。
今の器にはない、独特の雰囲気があります。


縁の厚さも均等で、あがりも良いです。
たこ唐草も丸みがあり、こんな蔓の植物があったら面白そうですね。


お料理映えが非常に良いたこ唐草のなます皿。
おでんをのせたら、お出汁の色も一層美味しく見えそうです。ちょっと豪華なすき焼きにもあいそうですね。
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・染付 線描き牡丹図蓋付き碗 1,300円
(江戸幕末) 径約10.5cm・高さ約7.5cm
※完売しました

小ぶりで手に収まりやすい形です。絵柄は線描きで、とても気持ちよく描かれています。


器のフォルムはやわらかです。線描きの繊細さとあいまって、優美な印象。
アールヌーボー調のリバティ柄を思い出します。

かなりデフォルメされた牡丹の絵柄です。
重なった花びらを意識するとこんな絵柄になるのでしょうか……。昔の人の造形センスに驚きます。

見込みはスタンダードな松竹梅と雷文です。 

蓋部分です。
そのままスカーフにしても良さそうな絵柄……。


蓋の絵柄をそれぞれクローズアップしてみました。
余白をうめるように点描が入っているのも面白いです。

こちらは本体部分です。
とってもつやのある土です。

女性の手にちょうど良いお碗です。
ご飯茶碗はもちろん、抹茶を点ててもあいそうです。
蓋付きのお茶碗で牛乳寒天をつくってデザートのおもてなしをされる、というお客様もいらっしゃいました。フルーツソースや黒蜜が映えそうですね。
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 以上、商品のご紹介でした。

先日おせち料理の本を開いてみたのですが、切り方や盛り付けにも工夫がたくさんあり、器との演出など色々考えてしまいました。舌での美味しさもそうですが、見た目の良さも美味しさの大事な要素なんですね。PukuPukuでお取扱いする器も、皆さまの食卓の美味しさを増す存在になってくれたら……。

次回更新は18日火曜を予定しております。どうぞお楽しみに!

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