お知らせ


2012年3月30日金曜日

<新入荷>幕末伊万里の蕎麦猪口3種・なます皿・6寸皿・7寸皿・角皿・大徳利・鉢・盃洗


いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。

「大空に 木蓮の花 ゆらぐかな」(虚子)
モクレンは地上最古の花木といわれ、およそ1億年前の恐竜時代から現在と変わらない姿で咲いていたそうです。
ハクモクレンの大きな花びらは9弁で、観音様の手印のように、
花の先を真上に向けて開きます。
見上げるような大木になり、この日は朝の青空によく映えて、
自転車で通勤途中、見とれつつ、シャッターを切りました。
真っ白の花が電線と交差し、飛び立とうとする鳥のようでした。
これから春寒しだいに緩み、好季節を迎えます。

皆様、吉祥寺PukuPuku西公園前店、中道通り店、
国分寺の本店、古美術福重にぜひいらしてくださいね!
さて、それでは本日も新入荷のお品物をご紹介してまいります。
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染付陽刻輪つなぎに竹林図なます皿
5Pセット 22,000円 
(江戸幕末)
径約15cm・高さ約5cm
※完売しました
こちらのなます皿、現代にも通じる見事なデザイン性に思わず息をのみます。


藍の濃淡を存分に活かした文様構成で、
見込みには熨斗をモダンにデフォルメした絵柄でしょうか、
力強く、目を引かれます。



裏柄は控えめで可憐な表情です。
呉須の色もいいですね。



縁文様上部のリズミカルに白く抜かれた部分は、
陽刻で輪つなぎ文様がきれいに出ており、
大変凝った造りとなっております。

下部にはモチーフの竹林をクロスさせ、
背景をダミで埋め尽くすという、
いろいろな技法を駆使した職人の技に脱帽です。
なかなか出会えないお品物ではないでしょうか。

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本店、国分寺の古美術福重で、特に豊富なお品揃えの蕎麦猪口。
吉祥寺PukuPuku西公園前店にも,
続々とモダンな蕎麦猪口が入荷しております。
本日はその中から、ひときわモダンな3種をご紹介いたします。


染付アサガオ図蕎麦猪口
5,500円 
(江戸幕末)
径約7,5cm・高さ約6,5cm
※完売しました
江戸時代の朝顔ブームは「化政の朝顔」といわれるように、
19世紀初頭に流行しました。


口縁部には四方襷、見込みと側面には蜂でしょうか、何とも面白いです。



高台は蛇の目凹形です。


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染付幾何文蕎麦猪口
5,500円 
(江戸幕末)
径約8cm・高さ約6cm
※完売しました
続いては、線と点の文様構成で、
線の交差するところに置いた大きめの点を花弁に見立てた,
モダンな雰囲気の蕎麦猪口です



口縁部には四方襷、見込みには昆虫でしょうか。




高台は蛇の目凹形です。

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染付格子柄蕎麦猪口
5,500円 
(江戸幕末)
径約7,5cm・高さ約6cm
※完売しました
こちらの蕎麦猪口は、シンプルな格子で素早く描いた線がつくる,
画面が素朴な風情を醸し出しております。


見込みには井桁文が。


高台は蛇の目凹形です。



染付格子柄蕎麦猪口
5,500円 
(江戸幕末)
径約7,5cm・高さ約5,5cm
※完売しました


同じ手で、少し小ぶりなものも入荷しております。


同じく、高台は蛇の目凹形です。

蕎麦猪口は一器多用であり、集めて楽しく、
使って便利な器として、当店でも大変人気がございます。
この春、お気に入りの一品をぜひお探しになってはいかがでしょうか。

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当店では大徳利のお取扱いもございます。


春のお花を活けて頂くのにいかがですか。
(左は紙刷印判みじん唐草大徳利、6,500円、明治前期)
※完売しました


染付大徳利
5,500円 
(江戸幕末)
口径約4cm・高さ約26cm
※完売しました

首が細長く、胴が張り、重厚感のある徳利です。


落ち着いた色合いで華やかに絵付けされており、好印象です。


こちらを正面にして、すっきりお使い頂いても。

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青磁に染付葡萄図6寸皿
6,500円 
(江戸幕末)
径約19,5cm・高さ約4cm
※完売しました

青磁と染付のマリアージュが可憐な6寸皿が入荷しました。



青磁の発色美しく、加えて白地、染付との分量のバランスも絶妙です。


裏柄には3ケ所、鳥の絵柄が ほのぼのとした印象です。


素早い筆で描かれた、染付による葡萄文様ですが、
職人の手が滑ったかのような箇所も見られ、
面白い表情を醸し出しており、お楽しみ頂けるかと思います。

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染付線描き見込み蝶図7寸皿
4,800円 
(江戸幕末)
径約21,5cm・高さ約4cm
※完売しました
線描きのシンプルな7寸皿が入荷しました。


和洋問わず、幅広いお料理にお使い頂けそうで


見込みには花と蝶でしょうか。
モダンにアレンジされています。


縁文様も個性的で面白いですね。


裏柄は二重線にダミ埋めの、丁寧に描かれた唐草が周囲をめぐります。


縁部は輪花となっており、深さもあります。
使って頂いても、飾って頂いても、重宝して頂けそうです。

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当店で大人気の線描きの角皿ですが、
繊細でシンプルな一枚がまた新たに入荷いたしました。


染付線描き花文大角皿
14,000円 
(江戸幕末)
縦横約32×32cm・高さ約5cm
※完売しました
盛り付けやすい、アイディアが生かせる、食卓に変化をつける。
普段のときも、おもてなしのときも、有能なのがこのサイズの角皿です。
「使える」角皿を、この春、お求めになってはいかがですか。


勢いのある筆で一気に描かれた統一感のあるモチーフは、ボタン唐草文様をデフォルメしたものでしょうか。



裏柄は花をあしらった唐草文様がスピード感のある筆で周囲をめぐります。

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染付丸文中鉢
13,000円 
(江戸幕末)
径約22cm・高さ約9cm
※完売しました
こちらのようなシンプルな風合いの中鉢は、いろいろなシーンで大活躍します。


なんと内側は口紅(銹釉)が施されたのみ。


外側と内側で全く表情の異なる面白い鉢です。
古風な丸文散らしがモダンな効果の染付です。

(小舟で遊覧する人物)
(乗馬を満喫する人物)


洋風づかいに生かしたり、菓子鉢として、春の和菓子を並べたり…、
目を楽しませ、お料理を引き立てる名脇役になりそうなお品物です。

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本日最後にご紹介する品物は、
幕末伊万里のボタン文様の盃洗2種でございます。

大杯の廻し飲みから、小さな杯で個人個人が飲むようになると、
人間関係を求めて杯のやりとりをする風習が生まれました。

親しさが増して喜ばしいことですが、
唇がふれた杯をそのまま相手に渡すのは礼儀に反すると、
杯を洗う道具が考えられました。

江戸末期のことでしたが、
当時、「盃スマシノ丼(どんぶり)」と言い、
明治になってから「盃洗」と呼ばれるようになりました。

 「親子水入らず」とか、「夫婦水入らず」と言う言葉は、
親子や夫婦の間に盃洗はいらないというところから出来た言葉だという説も,
あるそうです。


染付ボタンと蝶図盃洗
14,000円 
(江戸幕末)
径約15cm・高さ約10cm
※完売しました



ボタンと蝶の文様が春らしく、華やかです。



側面にも4ケ所、ボタンと葉の描き込みがあります。
やや小ぶりで可愛らしい盃洗です。

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染付ボタン唐草図六角脚盃洗
16,000円 
(江戸幕末)
径約18cm・高さ約12,5cm
※完売しました


表面にはボタン唐草文様が柔らかいタッチで繊細に描かれています。


白地と藍の分量が程よく調和しています。


こちらの盃洗で特に注目して頂きたいのが 六角脚の部分です。
六角脚が大変モダンな印象を与え、職人のセンスを感じさせます。

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以上、お品物のご紹介でした。
いつもブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
次の更新は4月3日(火)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。


お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345

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